令和 元 年 9 月 6 日
平成30年度市立芦別病院における医療事故等の公表について
市立芦別病院では、院内で発生した医療事故等について、「市立芦別病院における医療事故等の公表基準」に基づき公表を行っております。
このたび、平成30年度中に発生した医療事故等について取りまとめましたので、別紙一括公表のとおりお知らせいたします。
1 公表の目的
市立芦別病院は、理念として「私たちは、市民のみなさまから信頼され、愛される、良質で誠実な医療の提供を目指します。」と掲げています。
このことから、市民、患者さんに対し適切な情報提供を行うことにより、知る権利を保障するとともに、医療の透明性を高め、安心して医療を受けられる環境の確保と安全管理体制の向上を図る観点から、医療機関としての責任と努めを果たすため、医療事故等の公表を行うものです。
2 用語の定義
⑴ インシデント
「ヒヤリ・ハット事例」ともいわれ、日常診療の場で誤った医療行為が患者に実施される前に発見されたもの、あるいは、誤った医療行為が実施されたが、結果として患者に被害などの影響を及ぼすことはなく、医療事故に至らなかったものをいいます。
⑵ 医療事故(アクシデント)
医療に関わる場所で、医療の全過程において患者及び医療従事者等に発生した全ての人身事故をいいます。医療従事者等の過失の有無は問わず、不可抗力や患者自身の自傷行為等も含みます。
医療事故は次の2つに区分される。
① 医療過誤(過失のある医療事故)
医療従事者・医療機関の過失による場合
② 過失のない医療事故
医療従事者・医療機関の過失がないにも関わらず起きた場合
3 医療事故等のレベル区分
医療事故等の内容に応じて、そのレベルを定めています。
レベル0~2まではインシデント、レベル3~5がアクシデントです。
区分 |
レベル |
内 容 |
インシデント |
0 |
被害がなく観察が不要 |
1 |
何らかの影響を与えた可能性があり、観察の強化や検査の必要性が生じたが、患者さんには不利益がなかった。 |
|
2 |
簡単な処置のみで、患者さんの生活に支障を与えなかった。 |
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アクシデント |
3 |
新たな病態・病名が発生して治療が必要となった。 |
4 |
事故による障害が長期にわたって続く。 |
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5 |
事故が死因となった。 |
4 公表の基準
⑴ 過失のある医療事故で患者が死亡、若しくは重大な障害が残った事例は、個別公表とします。
⑵ 過失の有無にかかわらず、医療事故を防止する視点から公表することが望ましいと判断した 事例は、個別公表します。
⑶ 上記以外はレベル毎に、一括公表します。
5 平成30年度に発生した医療事故等の概要
平成30年度の医療事故等の報告件数は356件で、平成29年度と比較し、39件増加
しています。報告件数はすべて、インシデント(レベル0~2)であり、アクシデント(レベル3~5)はありませんでした。
◎ 問い合わせ等 市立芦別病院 〒075-8501 北海道芦別市本町14番地 Tel 0124-22-2701(内線121) Fax 0124-22-2996 Email biji@city.ashibetsu.hokkaido.jp 看護部 赤間(内線204) 医事係 平尾(内線121) |