所在地 | 芦別市惣芦別(4189,4190,4195,4196林班) |
面積 | 164.93ha(高山植物保護林の面積) |
標高 | 1,066.2m |
崕山は、道央の夕張山地東北部に位置し、夕張山地の最高峰である芦別岳山頂から北北西に6.6kmの距離にある。崕山の特徴は、石灰岩が浸食されてできた急峻な岩峰群が露出し、キリギシの語意のとおり「切り立ったがけ」が連なっていることである。露出している石灰岩の範囲は、南北2,100m、東西100m、最低部575m、最高点は1,066.2mという規模になる。この石灰岩は「オルビトリナ石灰岩」と呼ばれ、約1億3千万年前(前期白亜紀)の熱帯-亜熱帯性気候の浅い海に生息していたオルビトリナ有孔虫や厚歯二枚貝の化石を主成分とし、巻貝、カキ貝、サンゴ、藻類などの化石も多く含まれている。夕張山地が新第三紀末から第四紀にかけて1,000m以上も隆起した際、かつて海底堆積物であった板状の石灰岩も押し上げられ、その後の風化作用によって今に見る崕山の山容が出来上がったものと推測される。