ユネスコ「世界記憶遺産」日本登録第一号"人類の記憶"を描き残した炭坑記録画家
山本作兵衛さんの原画を展示しました
芦別の郷土作家で東京在住の畑中康雄氏が来館され、炭鉱の本コーナーに展示してほしいと寄贈してくださいました。
炭鉱の記録ともいえる貴重な絵をぜひご覧ください。
一般閲覧室の炭鉱の本のコーナーに展示してあります。
山本 作兵衛
明治25年、福岡県生まれ。7歳から父について兄とともに炭鉱に入り、小学校を卒業後、明治39年に山内炭坑(現・飯塚市)の炭鉱員となった。以後、採炭員や鍛冶工員として働きながら、日記や手帳に炭鉱の記録を残した。60代半ばに、「子や孫にヤマ(炭鉱)の生活や人情を残したい」と絵筆を取るようになり、自らの経験や伝聞を基に、明治末期から戦後にいたる炭鉱の様子を墨や水彩で描いた。余白に説明を書き加える手法で1000点以上の作品を残した。昭和59年に老衰のため死去、92歳没。平成23年に日本初の世界記憶遺産として登録される。
世界記憶遺産
ユネスコが主催する事業の一つ。危機に瀕した書物や文書などの歴史的記録遺産を保全し、研究者や一般人に広く公開することを目的とした事業。フランスの人権宣言やゲーテの原稿、アンネの日記など300点ほどの登録がある。
図書館に所蔵されている本
貸出できます。どうぞご利用ください。
「炭鉱(ヤマ)に生きる」
地の底の人生記録 画文集
「ヤマの記憶」
山本作兵衛聞き書き
「筑豊炭坑絵巻」
「山本作兵衛と炭鉱(ヤマ)の記録」
「世界記憶遺産百科」
全244のユネスコ世界記憶遺産
「炭坑美人 闇を灯す女たち」
(絵が使われています)