おいしいといわれている水は、水中に含まれている成分によって決まります。水のおいしさに関係のある水質成分には、水の味を良くする成分と、反対に水の味を悪くする成分とがあります。
1.水をおいしくする成分
ミネラル
ミネラルとは硬度の成分であるカルシウム、マグネシウムをはじめナトリウム、カリウム、鉄、マンガンなど水に溶けている鉱物質の総量をいいます。
ミネラル量が多すぎると苦み、渋みが出てきます。少なすぎると、淡白で気の抜けた味になります。適度なミネラルを含む水はコクのあるまろやかな味になります。
どのくらいのミネラル量がよいのかというと、1リットル中に30mgから200mgぐらいです。
さて、芦別の水はといいますと、芦別上水で35mg、西芦別簡易水道で37mg、ですのでおいしい水と言えます。
参考
札幌市は市販の名水と比べて引けをとらない水といわれていますが、札幌市のミネラルは35mgと芦別と変わりありません。
2.水をまずくする成分
過マンガン酸カリウム消費量
過マンガン酸カリウム消費量とは、水中の有機物質量を示す値であり、この値の大きい水は都市排水などで汚染された水やフミン質の多い泥炭地の水または一部の地下水などに見られます。有機物質が多い水は渋みがあるほか、消毒用に大量の塩素を必要とするので水の味はますます悪くなります。そこで、水の味を損なわないための過マンガン酸カリウム消費量は3mg/l以下という基準になっています。
さて、芦別の水はといいますと、芦別上水で2.0mg/l、西芦別簡易水道で1.5mg/lです。
参考
札幌市の過マンガン酸カリウム消費量は、1.4mg/lですので芦別と変わりありません。