近年、携帯電話やスマートフォン、タブレットなどの携帯型情報通信機器の目覚ましい普及に伴い、子どもたちのインターネットの利用環境も大きく変化してきています。
本市における携帯電話やスマートフォンの所持率は、令和5年5月の調査では、小学5・6年生が97%(R2年比9.9ポイント増)、中学生が100%(R2年比5.3ポイント増)で小・中学生ともに所持率がほぼ100%となり、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)でのトラブルは19件ありました。幸いこのトラブルは、当事者の間で解決を図ることができましたが、今後、スマートフォン等の所持・利用者が増えれば「不用意な書き込み」や「短文の読み取りによる誤解」「写真・動画などの投稿による個人情報の流出」など、ネットトラブルの増加が懸念されます。
SNSでの主なトラブル
- 悪口の書き込み、短い言葉での誤った理解によるトラブル
- 深夜、長時間にわたる友だちとのやりとり
- 無断で写真・動画などの個人情報を投稿
(GPS機能による位置情報、個人情報などの流出) - なりすまし、ブログの乗っ取り、虚偽情報の投稿
学校では、「携帯電話の利用の仕方」「情報モラル教育の推進」「有害情報に関する教職員研修」などを行っています。また、芦別市PTA連合会においては、これまで、各学校においてもそれぞれ講師を招き、子どもたちをネットトラブルから守るための研修会を開催しています。しかしながら、学校やPTAでの取組や対応には限界があります。
このことから、家庭の中で「携帯電話等の利用ルール」を決め「ネットいじめ」や個人情報の流出を防ぐ取組を行い、さらに生活リズムを乱すことのないようにすることが大切です。
ネットトラブルが発生した場合は、相手への謝罪だけではなく、業者への削除依頼など各家庭での対応が急務となります。しかしながら、これらへの対応を行ったとしても一度流れた情報は「デジタルタトゥー」と呼ばれ、完全な削除は半永久的にできないことをしっかり教えていかなければなりません。
そこで、芦別市いじめ問題対策連絡協議会では、芦別市PTA連合会、芦別市校長会、芦別市教育委員会と連携し、児童生徒をネットトラブルなどから守るため、家庭における指導の指針となる芦別市独自の「携帯電話・スマートフォン・ネット利用の基本ルール」を策定しています。
保護者の皆様、児童生徒の皆さん、ぜひともこの基本ルールをもとに、親子でよく話し合い、家庭でのルールづくりに取り組まれますようお願いいたします。
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携帯・スマホ基本ルール改訂版(R6.2) (PDF 352KB)